理事長所信

一般社団法人 越谷青年会議所

2017年度 理事長 小林 充

ihashi

 

上下一心(しょうかいっしん)

~仲間を思いやり、一人一人が行動を~

 はじめに

2008年に入会をして早くも十年目を迎えます。思い返せば当時の理事長から誘われ、オブザーバーとして二回三回と出席をしてみると、自己紹介や3分間スピーチなど、人前で話す機会がたくさんありました。人前に出ると上がってしまい、うまく話すことができない私は、子供の習い事のように入会を決めました。当時は64名の越谷の若き青年経済人が入会しており、委員会、例会などに出席すると、年齢も仕事も異なった仲間に巡り合うことができました。20歳を過ぎてからの人との出会いは、特別なものがあります。地域のため、社会のため活発に活動している人、会社の立ち上げから代表をしている人、様々な志高き会員が多くおりました。そんな会員と共に同じ目的に向かって活動していると、自分自身も感化されて、「負けてられない」という気持ちになることや、相談にのってもらうなど、仕事や自身に、良い影響を受けることができました。一人はみんなのために、みんなは一人のためにと言いますが、活動を通じて会員が深い絆で結ばれていきます。上下一心(しょうかいっしん)とスローガンで掲げさせていただきましたが、「地位や立場にこだわらず、目的を果たすために全ての人が団結する」という意味があります。越谷青年会議所全員で団結し、あらゆる困難も乗り越え、地域のため、会社のため、自分のために活動をしてまいります。

会員拡大

越谷青年会議所43年の歴史の中で総勢577名の会員が入会しています。20歳から40歳までの限られた時間の中で、どのようなことを考えて、何を求めて入会するのでしょうか。仕事、家庭やプライベートの時間の他に、青年会議所活動をするのだから、自分にとって良い影響がなければ入会の決断はしないと思います。自己の成長、仲間づくり、会社や会社の社員に活かせること、故郷のこと、家族の将来のこと、少なからず何かの理由があります。会員によって活かし方は様々ですが、まず実感できるのが仲間づくりです。オブザーバーの時期から委員会メンバーと交流し、例会では70名近いメンバーと交流が図れます。人は一人では生きていけず、どんなことをするにしても他の人と関わり合いをもって過ごしています。 人との出会いは人生の中でとても重要なことで、青年会議所は自分から行動を起こすことによって無限に可能性が広がっていきます。そして地域のため、会社のために行動することによって、自分や家族が暮らすより良い故郷、より良い会社にすることができます。青年会議所や会社、地域社会でも質の高い活動を通じて、自己の成長へとつながります。

時代の移り変わりで青年会議所活動も変化をしています。入会年数の浅い会員が増え、毎年のように10名前後の卒業生を送り出しています。このままだと今後5年以内には50名を割ってしまうという危機的な状況を、会員一人一人が再認識をして、拡大運動へ邁進していかなければなりません。また、越谷青年会議所には女性会員が2名という、埼玉県内でも非常に少ない人数となっています。世の中の情勢を見てみると政界や経済界などで女性が活躍することが多くなっています。越谷でも女性の起業家が多く、世の中の変化により子育てをしながら仕事ができる環境も整ってきています。仕事、出産、子育てと人生の中で目まぐるしく変化する時期ですが、なぜ女性の入会者が少ないのか。その問題を見極め、今までの先入観を改めて女性会員の拡大に努めます。

会員数が減少しても良い事業をする手法は存在すると思っていますが、会員の会費から成り立っている事業ですので、予算規模も小さくなり活動自体に制限がかかり、様々な問題が生じてきます。多くの会員で一人一人が考え行動すれば無数の考え方が生まれ、さらに活動の可能性が広がります。2018年には創立45周年という節目の年を迎えます。100名体制で45周年を迎えるために、越谷青年会議所全体で会員拡大を進めていきます。

未来の担い手づくり

戦後の焼け野原の中、これからの日本を再建するという志によって青年会議所が誕生しました。現在も世界的に経済状況は厳しく、日本ではアベノミクスとうたわれていますが、言葉だけが先行し実はまだまだ混沌たる現実です。中小企業を支えている会員が、家族や仕事に負担をかけながらも、自ら青年会議所活動を続けています。日本のため、会社のため、家族のため、自身のため、がむしゃらに行動し叩かれても立ち上がり、復興や事業運営、青年会議所活動をしてきた戦後の青年経済人の爆発的なパワーを見習い、自己の研鑽に励み、社会的・国家的・国際的に力を合わせ、明るい豊かな社会を築き上げる為、越谷青年会議所すべての会員が団結して行動してまいります。

また、日本で発生している天変地異、世界各地で毎日のように起きているテロ事件などの悲惨な光景がインターネット上で広がっています。こうした情報過多も一因なのか、日本の自殺者数は年間で3万人近くあり、男女ともに先進国の中で若い世代の死因トップという現状です。こんな時代に育っている子供たちは何を感じ、どう考えているのでしょうか。私たちが育った時代とは、情報や生活面で想像もつかないほど、かなりのスピードで変化し進み続けています。こんな時代だからこそ青年会議所が子供たちと、どのように関わりを持ち、影響を与えていくかを考える必要があります。そして子供たちの輝かしい未来を切り開き、日本人の古き良き伝統文化や体験学習を通して、家族や仲間に思いやりを持ち、一人一人が率先して行動できるように導き、学校教育では学ぶことのできない心に響く事業を開催します。

魅力溢れる故郷(まち)づくり

越谷青年会議所では、自らが生まれ育ち、生活を送っている地域を、魅力溢れる故郷にしようと、日々の活動を通して情報を仕入れ、今の時代にあった事業を模索し続けています。魅力あふれる故郷とは、住まう人が楽しく働き、地域の伝統文化を楽しみ、子供たちが笑顔で遊び、安心安全、清々しく心豊かに過ごせ、夏休みやお正月はもちろん、他の地域に出た人が、もう一度戻りたくなる場所です。故郷づくりは、地域の個性を活かし、豊かな人、物、文化を活用して、多くの市民の方々と団結して行動し、様々な問題を解決に導き、魅力ある故郷を創造します。

また、市民と身近に接する良い機会となっている「市民まつり事業」は、「市民の手づくりによる、市民のための市民まつり」という開催趣旨を、各種団体と共有し魅力溢れる故郷の未来のため、市民と力を合せ、より良い市民まつりを開催します。

結びに

青年会議所活動をするうえで、家族や仕事に当たり前のように負担をかけています。しかも役職がつくことで負担は増大します。そのような活動で、明るい豊かな社会の実現が可能なのだろうか。一人で行動するのではなく仲間で協力・分担して作業を行うなど、できる限り負担をかけないことを考えたいが、正直なところ中々難しいのが現実です。責任感や仲間を思いやる気持ちは大事なことですが、仕事はもちろん、家族の支えがあってこその青年会議所活動であることを再認識し、家族を思いやる気持ちを一番に考え、より良い活動のため行動しなければならない。

辛くても楽しくても青年会議所は単年度制であり一年で組織が変わります。だからこそ自分の役割に責任をもって行動し、青年会議所や仕事、家族との関わりに、どう活用していくかを改めて考え、志高く活動を進めます。活動を通じて得ることができる、青年会議所の魅力を若き青年経済人へ伝播し、2017年度が全会員にとって一生の思い出になるように、越谷市民であることに誇りと責任を持ち、明るい豊かな社会を築き上げる為、上下一心(しょうかいっしん)を合言葉に邁進していきます。