理事長所信

一般社団法人 越谷青年会議所

2019年度 理事長 田崎 尚樹

ihashi

「地域の誇りとなる青年であれ」

 

【はじめに】

 皆さんは、友人や知人の前でJC活動のことをあえて伏せたことはありませんか。JC活動で家庭や職場を空ける際に仕事の用事だと嘘をついたことはありませんか。私自身、過去にそういったことが無かったとは言えません。では、私たちが時間と労力を費やしているJC活動は隠さなくてはいけないような恥ずかしいことなのでしょうか。決してそんなことはありません。

また、毎年多くのメンバーが入会している一方で、数名の退会者が出ているのも事実です。もちろん、やむを得ない事情により退会するメンバーもいますが、大半がJC運動の意義や価値を知ることもなく去っていきます。では、私たちが苦悩しながらも推し進め、楽しみながら取り組んでいるJC運動は意義も価値もない無意味なものなのでしょうか。決してそんなことはありません。私たち一人ひとりがJC運動を理解し、誇りと責任をもった活動を地域で展開することこそが、自身や組織、そして地域に変化をもたらし、明るい豊かな社会の実現につながるのだと考えます。

2018年度、越谷青年会議所は45周年を迎えることができました。越谷JCOB諸兄姉の修練・奉仕・友情の実践、そして地域の方々や行政、市内で活躍する諸団体、志を同じくする友好JCとの関わり、その全ての積み重ねのおかげで続けられてきた運動であり、そのつながりこそがJC運動の賜であると感じることができました。

2019年度は、45周年にて検証した10年活動ビジョン「発振」~誇りある地域の創造へ~で掲げられている「活気あるまちづくり」、「越谷青年会議所づくり」、「次代を担うひとづくり」の「3づくり運動」を軸に、誇りを持って運動を展開していきます。

 

【活気あるまちづくり】

 そのまちで暮らす住民が当事者意識を持ち、自らの手で課題や問題の解決に向けて積極的に取り組むことで、自然とまちに活気が生まれます。また、その取り組みの中で築かれた人と人のつながりが、新たなまちづくりのきっかけとなり、まちに更なる活気を与えていくことをこの目で見てきました。

そこで、地域の青年世代の代表である私たちが様々な課題の解決に向けて積極的かつ活発に行動する姿を、各種メディアを活用し広く地域の方々に発振し、越谷JCの意志と活動を理解してもらうことが、活気あるまちづくりにつながると信じ、より積極的な広報活動を進めていきます。

 2020年には来日観光客数4000万人が予想される東京オリンピック・パラリンピックの開催が控えています。レイクタウンの開発により埼玉県最多の観光客数となり、交通アクセスとスポーツ施設が整備されている越谷も、この機を逃すことなくスポーツに関わる事業を開催し、オリンピック・パラリンピック終了後のインバウンド市場の拡大にもつながる活気あるまちづくりを進めていきます。

 青年会議所が持つ行政や諸団体の方々とのつながりを活かし、子どもからお年寄りまで市民の皆さまが笑顔になれる、市民による市民のためのまつりを開催します。

 いずれの活動・事業に関しても、関わった地域の方々が、誇りを持ち率先して推し進める一員となっていただくよう活気あるまちづくり運動をおこなっていきます。

 

【越谷青年会議所づくり】

 JC運動において、会員数を増やし会員の資質を高める会員増強活動は必要不可欠であると考えます。多くのメンバーで活動することにより、知識や経験が集まり事業の精度を高めることができます。そして、より多くのメンバーと関わることで様々な考えに触れ、自分自身を成長させることにつながります。また、組織として多くのメンバーを有することで、事業の質・量ともに向上させ、それが地域社会への奉仕の機会や、メンバーがより多くの修練の機会を得ることにつながります。私たち自身がJC活動を楽しみ、成長し、それを発振し続けることで会員増強につなげていきます。

JC活動では、本人に気持ちがあれば自ら発言することも、率先して行動することも出来ます。しかし、その発言が相手に共感してもらえるか、その行動が成果に結びつくかは、個人が培ってきた知識や経験によって大きな差が生まれてしまいます。そこで、多くの知識や経験を有する先人からの教えを受け青年経済人としての資質を向上させる青経塾を実施します。また、自らも考え行動する中でメンバーの人間力を一層向上させる事業を実施します。

地域に関わりを持ち、志を同じくする会員を増強すること。メンバーの人間力を高め続けること。この二つの取り組みの相乗効果で誇りある越谷青年会議所づくり運動をおこなっていきます。

 

【次代を担うひとづくり】

メディアなどで他者の過ちを執拗に攻め立てる発言や、他者の成功や成長に対する妬み嫉み(ねた そね )、他組織や他国の在り方を批判する行動を多く目にします。残念ながら私のまわりでも、そういった場面に遭遇することは少なくありません。現状に対する改善を求めること、自らの考えを発言することはもちろん必要です。しかしながら、他者を批判することでしか自分の存在価値を示すことができないようなひとに、次代を担うことはできません。自らの発言や行動に誇りと責任を持つことで、他者の発言や行動を許容することができます。自らの組織や暮らす地域に誇りと愛着を持つことで、他の組織や地域の良さを認め協和することができます。そのようなひとこそが次代を担うひとであると確信しております。

 地域の次代を担うためには、地域に誇りと愛着を持つことが必要です。そのためにまず、私たちの暮らすこの地域の歴史・伝統・文化をしっかりと理解する事業を実施します。その上で、地域の課題解決に向けて率先して取り組み、それを次代に引き継いでいくひとづくり事業を実施します。

 現代の教育環境では控えられがちな勝負事の厳しさ、そして相手に対する思いやりや日本独自の礼儀作法などを子どもたちに学んでもらうため、継続事業である「わんぱく相撲」を開催します。

 子どもたちは家庭や学校だけでなく、地域社会全体で育てていく必要があります。私たちは青年世代の代表として、地域の大学生や高校生に呼びかけ、共に青少年の育成に関して責任と自覚を持ち取り組んでいく事業を実施します。

各事業を通して、自らが次代を担っていく存在だという当事者意識と誇りを持ち、率先して取り組んでいく市民を育てるひとづくり運動をおこなっていきます。

 

【おわりに】

JCが好きか」そう問われれば、私は迷うことなく「はい」と応えます。

ご縁があり、私が入会させていただいたのが2013年でした。いま思えば起業して間もない状況で、かなり無理をしたものだと思います。しかし、だからこそ意味もなく在籍するのではなく、目的を持ち一生懸命に取り組むことを心に決め活動してきました。真剣に取り組んできたからこそ声を荒げ意見をぶつけ合うことも、思うような結果が出せず悔しい思いをすることも、感謝の気持ちが溢れ涙することもありました。その一つ一つが、私を成長させてくれていると実感しています。

年齢も業種も環境も異なる青年経済人が更なる成長を求め集い、40歳までという限りある時間の中で、お互いに切磋琢磨し高め合う。その成長の手段として行われる事業や取り組みが、地域や社会の為になる。そうした修練や奉仕を共にした仲間たちと成果を喜び、心から笑い合うことができ、それが生涯の友になる。このような団体が他にあるでしょうか。JCは、地域を代表する青年経済人が集う誇りある素晴らしい団体なのです。

しかし、私たちは完璧な人間の集まりではありません。まだまだ成長段階の青年の集まりです。だからこそ、これまでの人生を経てJCへ入会することができた自分に、この活動を通じて成長し続ける自分に誇りをもってもらいたい。そして、その成長の場を提供してくれるJCに、その活動に参加する機会を与え支えてくれている家族や職場の仲間たちを誇りに思ってもらいたい。さらに、私たちが暮らし、働き、活動するこの地域に誇りをもってもらいたい。されど決して驕ること無く、誇りと責任、そして熱意を持って行動することで、私たち越谷JCが市民の皆様から「地域の誇り」と思われる存在になり、その意志と活動を「発振」し続けることが「明るい豊かな社会の実現」につながるのです。

私自身、一般社団法人越谷青年会議所第46代理事長を拝命し、務めさせていただくことに誇りと責任をもち、2019年度の運動を一年間邁進していくことをここに宣言いたします。