理事長所信

一般社団法人 越谷青年会議所

2018年度 理事長 安濃 和也

ihashi

「つながり」

~人と人とがまちと歴史をつくる~

はじめに

1974年6月7日「明るい豊かな民主主義社会」を築くと創立宣言文に掲げ、越谷青年会議所が設立してから今年で45周年を迎えます。創立時とは社会情勢も大きく変わり、経済は上向きになりかけてきているとはいえ、長時間労働を余儀なくされ自らの命を絶つような現実があり、政治に関しては責任問題や不祥事を問いただすばかりで前進をしている様に感じることができず、社会では子どもたちがいじめや虐待などにより信じがたいほど残酷なニュースを連日のように目にします。物は満ち足り、便利になる一方で、人としての何か大切な事を見失い始めているのではないでしょうか。本当に必要なものは何か。本当に大切なものは何か。私たちが何をしなくてはいけないのか。越谷青年会議所が40周年の際に立ち上げた10年活動ビジョン「発振」~誇りある地域の創造~を改めて検証し、「活気あるまちづくり」、「次代を担うひとづくり」、「越谷青年会議所づくり」の「3づくり運動」を軸に、スローガンに掲げる「つながり」をつくるため、運動を展開していきます。

活気あるまちづくり

越谷市は首都近郊のベットタウンとして発展を続け、レイクタウンの開発も進み人口は34万人を超え中核市となりました。交通のアクセスが充実していることもあり、仕事や休日に市外へ行く人も多く、市内で過ごす時間が少なくなり、人と人とのつながり、まちへの関心が希薄化し、身近に住む人の顔や名前を知ることなく生活をしている市民が多くなっています。つながりの薄いまちでは、幼稚園や小学校で行う運動会の練習に苦情が入り、公園での制限も増え、子どもたちの遊ぶ場所が減ってきています。大人たちが今よりもまちに関心を持ち、身近に暮らす子どもたちと少しでもつながりがあれば、頑張っている姿や遊ぶ声は心地よく感じるはずです。 まちから子どもたちの声が聞こえなくなると「活気あるまち」とは、かけ離れてしまうのではないでしょうか。子どもたちが何の心配もなく公園や幼稚園で走り回り、大きな声で遊ぶ姿、一生懸命に運動会の練習をしている光景を見守る、親とまちの大人とが共に子育てをする、人と人とのつながりがあることが「活気あるまちづくり」になると確信し運動を進めていきます。

次代を担うひとづくり

現代社会ではインターネットの急速な普及により、子どもたちでも世界や日本各地での情報が簡単に得られる時代となり、会話をしなくてもSNSなどで用件を伝えられるようになりました。悲惨な映像や活字でのやり取りが、子どもたちにどう影響を与えているのでしょうか。便利になっている一方で不安に思っている親は少なくありません。その中で越谷青年会議所は青少年向け事業として「わんぱく相撲」や「越谷ゆめづくり学校」など多くの事業を行ってきました。子どもたちは普段、会うことのない仲間たちと一緒に学び、真剣勝負をすることで、人と人とのつながりを実感し映像や活字だけではない、相手の言葉や感情を確認して大きく成長すると確信しています。 また、事業を通じ子どもたちが真剣に学びながら成長する姿を見ることで改めて考えさせられ、時には感動し涙することもあります。子どもたちの成長を目の当たりに出来ることで親はもちろん、そこに立ち会える大人も大きく成長させてもらえます。子どもと子どものつながり、親と子どものつながりをつくり、共に成長出来る事業を通し「次代を担うひとづくり」へ運動を展開します。

越谷青年会議所づくり

昨年多くの会員を迎え入れ、今年も新たな会員が入会します。多くの新入会員が増えることで新たな風を取り入れ、事業に変化をもたらし、運動を続けていけると確信している一方で、青年会議所としての目標や、信条といった根本的な部分が伝えきれていないのも事実です。青年会議所では、修練、奉仕、友情という三信条を基軸に活動をし、「明るい豊かな社会の実現」のために運動を展開していきます。越谷青年会議所でも、その過程で人と人とのつながりを作ってきたからこそ45年という歴史を刻んできました。同期や同級生といった仲間はもちろんのこと、先輩や後輩といったつながりもつくり本気で語り合い、活動し、行動することが、素晴らしい事業の発展へつながり、さらには卒業してから一生つながる仲間が出来るのです。そのために「越谷JCアカデミー塾」を設置し、基軸の部分から伝えると同時に会員同士のつながりを強くします。  また、青年会議所では会員拡大も大きな課題となります。新入会員の入会が無ければ5年後に会員数は4分の1程度になります。会員数が減少すると、人と人とのつながりが確実に減るだけでは無く、視野や知識に限界を感じ、歴史を積み重ねることも困難になります。永きにわたり培われた伝統を伝えながらも、変化をする勇気を持ち会員拡大を推進することで「越谷青年会議所づくり」を進めていきます。

おわりに

私が2009年に入会をしてから現在まで、多くの先輩方にお世話になり、後輩も出来ました。仲間が多くできることはもちろんですが、先輩や後輩、仲間との越谷青年会議所でのつながりを作りながら活動し運動を展開する中で、OBの先輩方、近隣LOM、姉妹JC、市内関係諸団体の方々と年齢や団体の垣根に捉われることのないつながりを作ることも出来ます。その様々なつながりで人として大きく成長し、個人の人生に大きな影響を与えるだけでなく、越谷青年会議所の発展にもつながります。そのつながりを45年という永きにわたり先輩方が途切れさせることなく紡いできたからこそ、今の越谷青年会議所があるのです。時代をしっかりと捉え、未来を見据え運動をし、つながりを次の時代へ、また次の時代へと伝え、どんな社会情勢になろうとも人と人とのつながりを作り、越谷青年会議所の歴史を刻み続けることが「明るい豊かな社会の実現」につながるのです。